Column · 2026 / 04 / 08

ランナー膝の見分け方と
早期介入のすすめ

マラソンブームの中で増加するランナー膝。早期介入で復帰までの期間が大幅に短縮できます。

マラソンブームの中、当院に最も多く来院されるのが「ランナー膝」(腸脛靭帯炎) です。本コラムでは、ランナー膝の見分け方と、放置するとなぜダメなのかを解説します。

1. ランナー膝の典型症状

  • 走行中、膝の外側に痛みが出る (内側ではない)
  • 走り始めは痛くないが、5km 過ぎから痛みが強くなる
  • 下り坂で痛みが増す
  • 休むと改善するが、再開すると同じ場所が痛む

2. なぜランナー膝になるのか

主な原因は以下の 3 つの組み合わせです。

  1. 大殿筋・中殿筋の弱さ → 走行時に膝が内側に入る (ニーイン)
  2. 腸脛靭帯の柔軟性低下 → 走行時に大腿骨外顆と擦れる
  3. 走行距離 / 頻度の急増 → 組織修復が追いつかない

3. 早期介入のすすめ

痛みを「気合で乗り切る」と、慢性化して 3 ヶ月以上の休養が必要になることがあります。早期 (痛み出現後 2 週間以内) に介入すれば、復帰までの期間は大幅に短縮されます。

当院でのアプローチ

  • 動画フォーム解析で原因の特定
  • 大殿筋・中殿筋の強化エクササイズ処方
  • 腸脛靭帯のストレッチ指導
  • 必要時、体外衝撃波 (ESWT) で組織修復促進
  • 段階的復帰プログラムでレース日を逆算

「次のレースに間に合わせたい」という気持ちはよく分かります。だからこそ、痛みが出始めた早い段階での受診が、結果的に最短ルートになります。

— Sports PT 林 達也

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