
毎朝の麺打ち
店内の製麺室で、その日の温度・湿度に合わせて加水を調整します。
16時間のスープ、毎朝の製麺、一頭買いのチャーシュー。創業から一日も欠かさず続けている、3つの仕事を全部見せます。
「変えないこと」は、しんどい。
毎朝5時に火を入れる、毎朝麺を打つ、毎朝チャーシューを煮る。簡単に思えますが、これを毎日24店舗ぶん続けるのが一番難しい。
真新しい食材も、変わった調理法も、トレンドの組み合わせも、世の中にはたくさんあります。試したくなる気持ちもわかります。でも私たちは、創業した2009年から「変えない」と決めた一杯を、毎日同じだけの時間をかけて作り続けています。それが、唯一の差別化だと信じているからです。
毎朝5時、当日の営業開始までに使うスープを大寸胴で炊き始めます。豚の頭・げんこつ・背ガラを丁寧に下処理し、灰汁を取りながら強火を維持。鶏ガラを6時間目で投入し、最後の30分で焼き干しと利尻昆布のだしを合わせる。
使う食材は、北海道の利尻昆布、長崎・五島列島の焼き干し、宮崎の薩摩黒豚。肉質や産地に応じて配合は微調整しますが、「16時間」という時間軸だけは絶対に短縮しません。
各店舗の厨房に製麺室を設置しています。粉は、北海道産・カナダ産・北米産の3種を独自比率でブレンド。多加水・中太・縮れ。グルテン量・温度・湿度を毎日計測し、その日の生地を決める。
弱った麺はスープに負ける、強すぎる麺はスープと喧嘩する。毎日の気候に合わせて 3〜5 % 単位で水分を調整しながら、スープを「絶対に」邪魔しない、けれども確かに主張する麺を仕立てています。
地元の精肉店と契約し、月8頭〜の国産豚を一頭買い。バラ・肩ロース・モモを部位ごとに別調理にしています。バラは低温で4時間、肩ロースは直火で表面を焼いてから出汁で煮含め、モモは仕上げに香木で短時間燻して。
「一頭買い」というと贅沢に聞こえますが、僕らにとっては必然です。スープの中で「肉」がただ浮かんでいるだけのチャーシューは作りたくない。1枚で完結する具を、3種類の調理で使い分けています。
このスープと麺、そしてチャーシュー。私たち2人の創業者だけが守るのではなく、店ごとに「次の人」を育てています。研修3か月、店舗配属後さらに3か月。半年で、現場で1杯を任せられるところまで。
火を継ぐ。それが、私たちが「変えない」を続けるための、唯一の方法です。

店内の製麺室で、その日の温度・湿度に合わせて加水を調整します。

バラ・肩ロース・モモを部位ごとに別調理。1枚で完結する具を3種で使い分け。

2人ペアの仕込み体制で、平日400杯・週末700杯を毎日きっちり提供しています。
| 商号 | 株式会社 焔火 |
|---|---|
| 創業 | 2009年4月18日 |
| 代表 | 火村 雅人 (代表取締役) |
| 所在地 | 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-2-3 焔火ビル |
| 事業内容 | ラーメン店経営 (24店舗) / 通販事業 / フランチャイズ展開支援 |
| 従業員数 | 正社員 86名 / アルバイト 218名 (2026年4月現在) |
| 取引銀行 | 三井住友銀行 神保町支店 / みずほ銀行 神田支店 |